昭和の灯火 カーバイドランプ
しばらくバイク話しが続いたので、この辺でキャンプ道具の話題でも。
今回は灯りの話し。
最近はオイルランタン?が人気みたいですね。ハリケーンランタンってやつ。
そんなランプ、ランタンといわれる灯火道具の燃料には、ガソリンやケロシンなどの液体燃料や
ガスなどの気体燃料、はたまたLEDランタンに使う電池などがありますが、
もう一つ カーバイドというものがあるのです。
ご存知でした?カーバイド。
お爺ちゃん世代には懐かしい代物らしいですよ。
<画像はネットより拝借>
その昔は主に炭鉱で活躍していたカーバイドランプ。
昭和初期には夜店でも使われていたとか。
これを知ったのは9年くらい前かな・・・
その頃はネットで話題にしてる方々の影響もあってか、結構な高値で取引きされてて
なかなか手が出せなかったんですよね。
でも今から思えば、すべて骨董品レベルの物ですから、物が流通してる時が買い時だったのかもしれませんね。今は当時ほど数を見なくなりました。 特にシャレオツなアメリカ製のランプは。
失敗したなー(笑
カーバイドランプは前述のとおり、カーバイドという炭化物を燃料にします。
このカーバイド(炭化カルシウム)は、水に反応して引火性の強いアセチレンガスを発生するのです。
そそ、ガス溶断で使うあのアセチレンですね。 あのクサイやつ(笑
で、この発生させたアセチレンに火を灯してランプにするってわけですね。
余談ですが、一昨年に中国の天津で起きた大爆発事故は、倉庫に大量に保管されていたカーバイドに消火放水したからだとか・・・。
ま、そんなことはさておき、どうにか手に入れることが出来た中古のカーバイドランプ
(カーバイドを使うからカーバイドランプなのに、日本ではなぜかカーバイトランプの呼び名が一般的みたい?)
手に入れたランプは13,4年くらい前の一時期 復刻されたものなので、当時の物とは意匠が微妙に違いますが(少し大柄だとか)、ボディは同じ真鍮製で アセチレンを発生させる原理も同じです。
何度か使用してそのまま放置されてた感じの物でしたが、予備の火口もついたフルセットで手に入れることが出来ました♪ (復刻品は販売当時3諭吉越えの代物だったようです)
酸化?して真っ黒けー
カーバイドタンクには石灰化したカーバイドが付着してました。
酸洗いしてから磨いてピカピカにしてみました
コンパウンドは知る人ぞ知る ウィノール
じゃじゃん♪ これがカーバイドランプの全貌です♪
このカーバイドランプは日本製。
日本のカーバイドランプはぶら下げて使う前提なのか、ランタン形状のものが多いようですね。
本体の材質は全て真鍮製
ホヤみたいなワレモノ部品がないし、燃料も石のような固体なので、
振動の多いバイクに積むには打って付けではないかとー♪
そして、これが燃料のカーバイド。 ね、石っころみたいでしょ?(笑
これに水をかけるとアセチレンガスが発生するのです。
カーバイドは下のタンクに入れます。
んでもって、ランプの上段が水タンクになっていて、真ん中の穴から水が
下のカーバイドに落ちる構造です。
水量の調整は上部のつまみがニードルになっていて、そこで出量調整するのです。
キャブレターのニードルと一緒ですね(笑
点火するとこんな感じです。
モロ裸火www
アセチレンの噴出量によって炎の大きさが変化するので、
水を垂らし始めて間も無くは炎が小さいですが、タンク内に圧が掛かってくると炎が伸びてきます。
これがまた炎が生きているように伸びてくるから見ていて飽きません〈笑
まるで舌がチョロチョロ~っと伸びるみたいなのですわ。
光量は最新ランタンの比ではないですが、リフレクターの効果もあってか 思いの外明るく感じます。
眩しくて正面から光源を見ていられないくらいw
最後に短い動画ですが、点火後 数秒のスマホ動画を載せますね。
まだアセチレンが出初めなので炎は小さいですけど、雰囲気だけでも味わってくださいまし〈笑
そんな哀愁漂うともし火 カーバイドランプのお話しでしたw
おしまい♪
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